ジャンルをコスメに絞ってInstagramで6万人以上のフォロワーを獲得
インスタグラマー、フリーモデルとして活動する濱田あおいさん
2019/11/19 Influencer

インスタグラマーとしてコスメ・美容の情報を発信している濱田あおいさん 6万人を超えるフォロワーに向けて、コスメの良さについて伝えているインスタグラマー、さらにフリーランスのモデルとしても活躍している濱田あおいさん。さまざまなSNSを使い、コスメや美容情報を発信している人が数多くいる中で、濱田さんはどのような点にこだわって、どんな工夫をしているのか、インタビューさせていただきました。
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自分のやりたいことをやるため、事務所に所属しないフリーモデルとして活動
――モデルの仕事を始めたキッカケを教えてください。
濱田 高校時代、原宿と渋谷へ行ったときに、芸能・モデル事務所から名刺を10枚ほどもらったんです。最初は「ちょっとやってみよう」というアルバイト感覚から、モデル事務所に入ったのがキッカケです。読者モデルのような感じでしたね。
高校卒業前に109の中に入っていたブランドのECサイトでモデルをやったのですが、卒業と同時にそのお店で働くようになり、モデル業とアパレルのバイトを両立させていました。モデルに専念するようになったのは4年前からで、そのときから事務所には所属せず、フリーで活動しています。
――なぜ事務所に所属せずフリーで活動されているのですか?
濱田 ちょうどInstagramなどが流行り始めた頃で、少しずつSNSから仕事の依頼が来るようになったんです。自信があったわけではありませんが、事務所に所属しなくてもやっていけるという、なんとなくの見込みがあったんです。ある程度自分のやりたいことができるなら、それで良いと思ってフリーを選びました。
――モデル業の他に、インスタグラマーとしてコスメ情報などを発信されていますが、これはどのようなキッカケだったのですか?
濱田 最初は美容室などのサロンモデルの仕事が多かったのですが、仕事をしていく中で、私は身長が低いのでファッションよりビューティーのモデルが合っていることに気付いたんです。そこでInstagramに化粧品を載せるようになって、さらに美容系動画メディアのモデルも始めました。そのあたりから美容寄りにしていこうと思ったんです。少しずつInstagramのフォロワーさんが増えていき1万人を超えるようになると、Instagramの仕事も入るようになったんです。ビューティーのモデルとしての仕事依頼が増えてきて、自分がやりたい方向の仕事ができるようになってきました。
美容に特化したInstagramでフォロワーが6万人以上に

@aoihamada
――現在Instagramのフォロワーが6万人を超えていますが、どのようにして増やしていったのですか?
濱田 フォロワーさんが1万人未満の頃までは、友達と遊びに行ったこと、ご飯を食べたカフェなど、あまり考えずにプライベートなことを投稿していました。メイクに関しても発信はしていましたが、ジャンルを決めずにただ載せたいものを載せていたんです。
でもビューティーのモデルとして、美容に特化していることを見せるには、やはりコスメや美容を中心に載せなくてはいけないと思って、ある程度ジャンルを絞るようにしたんです。
実は結構フォロワーさんが増えたタイミングで、プライベートでテーマパークに行った写真を載せたんです。そしたら、その途端に1日で1,000人ほどフォロワーさんが減ったんですよ。私のフォロワーさんにとって、コスメや美容以外の情報は需要がないんだなと気付かされましたね。そこからはコスメに限定して載せるようにしました。ですから、ジャンルを絞ったことがフォロワーさんの数が増えた要因の一つだと思います。
――コスメの情報をSNSでの発信に関する際に気を付けていることはありますか?
濱田 美容メディアでYouTubeのコスメレビューみたいなこともしていたのですが、そのときに責任を持って正しい情報を伝えないといけないと思いました。ただ、「このコスメがカワイイ」と言うのではなく、「ここをこういうふうに使うと可愛く使えるよ」「こういうふうに工夫すると良くなるよ」など、きちんと自分の中で理解して具体的に伝えることを大事にしています。
最初の頃はあまり知識がなかったので、美容雑誌の細かな文字まで全て読んだり、SNSの情報をチェックしたりしました。また、喋り方や表現の仕方を学ぶために、美容系YouTuberの動画をひたすら見ましたね。私は美容ライターではないので、あまりプロ目線になり過ぎず、リアルな言葉で発信することも学びました。コスメの良さについては、とにかくいろんなものを試して、触れてみたのが大きかったと思います。
Instagramには自分自身で試し、良かったものだけを選んで載せる
――Instagramに載せるコスメは、どのような基準で選んでいるのですか?
濱田 基本的には、自分が欲しいと思ったもの、可愛いと感じたものを載せています。コスメの情報は、Instagramで美容やコスメのアカウントを見たり、雑誌を読んだり。あとはブランドのオフィシャルSNSでも活発に情報発信されているので、そういうのもチェックしています。その中で、使ってみるコスメを選ぶのは、直観でしかありません。良いと思った商品は、すぐ発売日を調べてスケジュールに入れているんです。でも実際に使った中で、載せるのは良いと思えたものだけです。
――濱田さんが良いと思うコスメとはどのようなものですか?
濱田 線引きが難しいのですが、自分のテンションが上がるか上がらないかですね。コスメはたくさんありますし、値段もさまざまです。1万円の商品を一つ買うより、千円の商品を3つ買った方が幸せな場合もあるので、そのあたりの感覚も線引きの一つですね。
あとはフォロワーさんから、「このコスメを載せてほしい」「このコスメが気になっているんですけど、どうですか?」と言われることが増え、自分も確かに知りたいと思ったものを実際に買って載せることもあります。ただ、フォロワーさんから要望があったコスメを載せても「いいね」の数が伸びないこともあるので難しいですね。でも、質問してくれた人に届いていたら良いかなと思っています。
――フォロワーからは、どのような質問が多いですか?
濱田 使っている化粧水の種類や日頃から肌のために取り組んでいること、次に狙っているコスメなどですね。でもコスメしか載せてないのに、洋服に関する質問を受けることもあります。敢えて載せてないので、そういう場だからこそ美容とは違った質問が生まれるのかもしれません。

@aoihamada
――今の時代は動画で見せることも大切だと思いますが、写真と動画の使い分け、撮り方の工夫について教えてください。
濱田 色味などは写真の方が見やすいですね。でもツヤやラメなどの質感は動画にすることが多いですね。あるいは、まゆ毛の描き方なんかは、ブラシの動かし方とか細かい部分をみせたい場合は写真より動画の方が伝わりやすいです。他にも、例えばアイシャドウを塗ってる動画なら、思いきり目に近づけて撮っています。引くと分かりにくいので、分かりやすさを重視して撮っています。
これは動画も写真も同じですが、基本的に自然光で撮っています。ですから晴れた日に撮影するわけですけど、動画も色味が分かりやすいようフィルターをかけません。特にリップの場合は、フィルターを掛けてしまうと実物の色味が出ないんですよ。100%同じ色にすることは難しいですが、極力加工はせずにナチュラルな色味を出すように心がけています。
――フォロワーの男女比や年齢層について教えてください。
濱田 女性が85%で、もっとも多いのは20代前半~30代中盤くらいです。やはり、内容がコスメですからね。男性は15%ですが、最近はメンズコスメもたくさん出ていますし、スキンケアとかに興味を持って頑張っている方も多いですし、そういう意味では私のInstagramが入り口になってくれたら嬉しいですね。たまに男性から、プレゼントにお勧めのコスメを聞かれるようなことはあるんですよ。
――日頃からいろいろなコスメを試されている濱田さんが、もし自分の商品を作るとしたら、まず何から考えて構成しますか?
濱田 今は世の中に色物が溢れているので、スキンケア系が私には合っているかなと思います。恐らくクオリティを上げて、どうしてもここは折れないっていう中身を決めてから、そぎ落とせるところをそぎ落とす作業になる気がします。例えば、パッケージをすごくシンプルにするとか、化粧水ならクオリティの方を重視しているので、中身をこだわって量を減らすとかですね。普通の女の子とは少し感覚が違うのかもしれませんが、ピンクピンクしているものはカワイイと思うんですけど、すごくテンションが上がるかというと若干違うんですよ。今は商品を作る予定はありませんが、いつか取り組んでみたいですね。
――濱田さんのようにコスメに特化していて、なおかつ情報発信力があると、メーカーから自分のところの商品を取り上げてほしいという依頼も多いのではないですか?
濱田 ありますね。ただ、依頼があっても、その商品を使ってみて本当に良いと思ったもの以外はお断りすることもあります。フォロワーさんも、本当にいいと思って載せている商品かどうかって分かると思うんですよ。それに私が載せた商品が全てのフォロワーさんにとって良い商品とは限りません。ですから、受け取る側も試したり、商品を知る一歩として見ていただけると嬉しいです。

将来自分で化粧品やサロンを創るため、必要な知識を得るために学びを始めた
――濱田さんは、日本化粧品検定 1級を取得されていますが、なぜ資格を取ろうと思われたのですか?
濱田 30歳くらいになったら、表に出る仕事と合わせて商品を作ることもやっていきたいと思っています。でも商品を作るとなったときに、私には成分のことやシミができるメカニズム、身体の仕組みなど知識に自信がありませんでした。その状態で商品を作って販売することはすごく怖いことだと思ったんです。とはいえ大学の薬学部に行くことはできないので、勉強して日本化粧品検定1級を取得しようと思ったんです。コスメの情報を載せるうえで役には立ちますが、今というより将来のために取得したんです。
――最後に、今後の目標や夢について教えてください。
濱田 30歳までに、化粧品かエステサロンのどちらかを作りたいと思っています。エステも結局自分でお金を払っているので、それなら自分でやった方が早いかなと思ったんです。日本化粧品検定を受けたのも、その第一歩です。検定を通じて基礎を学んだので、夢を実現させるためにも、さらに知識を増やしていこうと思っています。

濱田あおいさん
フリーランスのモデル、インフルエンサーとして活動。美容動画メディアKALOSのメインモデルや雑誌やweb媒体などでもセルフメイクのコツを紹介。
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化粧品検定1級。
撮影:坂本 康太郎
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